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日記とたまに更新履歴。
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呑んべ。


って言ってもまだ一杯目なのですが(笑)。
おうちでまったり呑んでいます。楽しい~v

酔っぱらいなので、拍手レスはまた正気に戻ってから致します><

最近は毎日拍手が頂けてとても嬉しいですvV
有難う御座います!!
更新があまり出来ていなくて申し訳ないです…(アォォン)


以下、師父の浮気疑惑話。
辰巳さん、ネタかぶりで大変申し訳御座いません(土下座)。




 

「シャワーに入ってきたまえ」



自分のことさえ思い通りになれば、あまり相手に干渉してこない御剣が、狼にシャワーを浴びろと言うのは珍しい。だから、普段から決して不潔と言うわけではない狼は、今日はそんなに汗臭かったか?と首をかしげた。


「甘ったるくて気持ちが悪い」


綺麗な顔をゆがませて御剣が放った台詞に、昼間の出来事を思い出して狼は慌てる。違う、誤解だと言い募ろうとしても、一歩でも近づこうとすればその分だけ足を引く御剣に、これではらちが明かないと、狼は急いでシャワーを浴びることを選んだ。



「違うんだ」


服を着るのももどかしく、それでもかろうじて下半身だけはマナーとして部屋着を身につけた狼は、髪から滴る水もそのままに御剣に言い募る。その姿を、御剣は嘆息とともに一蹴した。


「解っている。いいから髪くらい拭きたまえ」


とんとん、と自分の座るソファの横を指で叩いて促しながら、御剣は冷たい表情を崩さない。
浮気疑惑でこれだけ鋭利な雰囲気を創りだせるなら、一体本当の浮気をしたらどんなことになるのかと、狼は自分でもあり得ないことを承知の想像に身を震わせる。


ことの発端は昼間の捜査。
重要な証人からどうしても証言を引き出しかった狼は、相手が女性だから出来る手法で相手の警戒を緩ませることに成功した。その手法とは、要は色仕掛けである。
狼は、自分のルックスが悪い方ではないことを知っている。だからこそ出来る技といっていい。しかしそれは、付き合ったどの恋人にも嫌な思いをさせてきていたし、それが原因で別れたことも勿論ある。今まで女性よりも捜査を優先してきた狼であったが、今回ばかりはそう簡単に手を離せそうにないことを解っているだけに内心はまさに窮鼠だ。しかも目前の猫を噛むような勇気は自分にはない。


「今日は偶然、貴方が女性を誑かしている姿を目撃してな」


狼の焦る心中を察したのかそうでないのか、御剣は淡々と告げる。まさか見られていたとは気付かなかった狼は、背中にシャワーの残滓ではない水滴が流れるのを感じた。


「貴方が捜査の為になにをしようと、正直その女性と寝ようと別に興味はない。ただ…」


御剣が言い淀んで、その冷たい空気に仄かに悲しげな色が差した。


「それを隠さないのは、マナー違反だと言っているのだ」


つまり、何をしてもいいから、その痕跡くらいは消してこいということだろう。誰だって違う相手を抱いたその腕に抱かれたいとは思わない。狼は、自分の配慮が足らなかったことに臍を噛んだ。自分の中で捜査は捜査と割り切れていたからこそやましくなかったということと、御剣に早く会いたいと急いてしまったが故のらしくない失念だった。


「私は貴方に大切にされていないのかね?」


あえて尋ねたのだろうそんな質問に、狼はどう答えようかしばし逡巡した。



「大切に…する方法を見失っちまってただけだ。悪ィ‥‥」


大切にしてなかったとは意地でも言わなかったものの、素直な謝罪に御剣の雰囲気はあっさりとやわらかいものになった。どうやら初犯だからか軽罰で許してくれる気らしい。



「でもよ…なんで捜査だって解ったんだ?あの時あの場には俺とあの女しかいなかった筈だぜ?」


勘違いされなくて助かったのは事実でも、ちっとも妬いてもらえなかったのが少々残念な狼は、そう言って拗ねたように相手を見やった。しかし御剣は、その問いかけに笑ってこう答えた。


「貴方があんなに余裕なところを私は終ぞ見たことがないから」


確かにいつも御剣相手では、自分が優位に立って相手にどう見えるか計算しながら動く余裕など微塵もない。ある意味御剣から聞けた貴重な惚気なのだが、それでも狼は釈然としない。


「さて…それを聞いた上で、貴方が今宵とるべき行動は何だろうか?」


「・・・!」


途端、悪魔の様な笑みを浮かべた相手に、狼は本日二度目の危険を感じた。


「私の不信を解くにはどうすれば良いのか、もう”大切にする方法”は解ったのだろう?」


意地悪く問われても、今日は自分に非があるために狼は従う他ない。
猫に追いつめられた窮狼は、大人しく降伏する道を選んだ。



その後、御剣のサディスティックな一面を嫌というほど垣間見てしまった狼が、もともとあり得ないけど浮気は絶対しない!と心に堅く誓ったのだとかそうでないとか…。

 

 

 

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ある意味ベッドで返上師父…。
あ、だめですか、そうですか…すみませ・・っ(脱兎)

 

 


 

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